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大人ADHD当事者、障害者雇用で就活する!!!内定頂きました!!

こんにちは。デコボコイキルです。先日お仕事決まりました!

就労移行支援事業所を利用して就職活動を行い内定を頂きました

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これまで一般就労の経験しかなく障害者雇用を安易に考え苦労しました。そんな経験から簡単なアドバイスをお伝えします。

 

・私がが仕事を探す上で希望した条件

・職種:販売・営業
・雇用形態 正社員
・給与:20万前後
・交通費:全額支給
・通勤時間:40分以内
・勤務時間:9:00~18:00
・休日:年間100日

 

 

こんな条件で私は探しました。強気でしたね。(;´∀`)(地方では給与20万は高いです)
※パートタイム、作業所などを検討される方は情報が異なる場合もありますのでご了承くだい。

内定を頂いた会社

・職種:医療機関 配送
・給与:18万 (ボーナス年2回)
・雇用形態 臨時職員(1年更新)
・交通費:全額支給
・通勤時間:35分以内
・勤務時間:2交代
・休日:年間125日

希望条件と結果は違いました。収入や雇用形態、職種など方向転換を行い内定に結び付けた形です。3社受けて書類選考を1社通過しそのまま内定を頂きました。オープンで採用を勝ち取るのも大変ですね。

ここからは就職活動のやり方をお伝えします。

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1. 求人の傾向を知る

 


地方における求人媒体はハローワーク、atGP、indeedなどありますが最も求人数があるのがハローワークになります。atGP、indeedは求人数が少なく有益な情報は得にくいです。クローズの場合、indeedが最新の情報を得やすいです。

因みに私の地域にあるハローワーク求人は障害者求人で291件(フルタイム85件パート206件)でした。少ないですね。


雇用形態は圧倒的にパートタイム、時短勤務が多いです。フルタイムや無期雇用、生活する上で最低限度必要な賃金を得られる求人は残念ですが殆ど存在しません。

職種は大手保険会社の事務や食品会社の製造職など裏方の仕事が多いです。その他自動車販売店の洗車係やビル清掃員が多かったです。

洗車係は大手自動車販売店が2社求人を出していましたがどちらもパートタイムに交通費支給なし。おまけに雨が降ったら休日でした。私の地域は1年の4割が雨です。それでは安定して働けません。

清掃員は室内清掃、食品製造会社内の清掃などが多かったです。一度職場見学に行きましまが知的障害者の方が働かれていました。こちらもパートタイムでした。

最近ではタクシードライバーや介護職も求人を出していますが障害者にはハードルが高い気もします。

ITに関連する求人は0でした。そのような職種はやはり都心にあるようです。

事務職を希望される方はチャンスがあります。大手生命保険会社の求人が多くフルタイムで働く事ができます。

条件は比較的良いですが企業が求める職業能力が高いことや応募者が多いため自己アピールが欠かせないです。

営業職、販売など人と関わる仕事は少なく発達障害に得意な人が多いPC関連の専門職も殆ど存在しませんでした。

上記の職種を希望される場合クローズ就労や首都圏に活動拠点を変えることをお勧めします。

ハローワークが取り扱う求人の殆どがトライアル雇用を利用できないのが現状です。

就労移行支援事業所の独自で抱えている求人が無いため(事業所による)自力で求人を探すことになります。また地域の特性上、企業実習を取り合ってくださる会社も非常に少ないです。

私の地域はハローワークが開催する障害者合同就職説明会が年2回あります。30社ほど企業が参加されますのでここに照準を合わせて就職活動を行うとよいでしょう。

2. 職業選択の考え方


それぞれ個人により置かれている状況が異なる為就労形態や職種選択など一概に言えませんが私の考えをお伝えします。

 パートタイム、フルタイム、など雇用形態をしっかり決める。収入がいくら必要か?ライフプランなどから考えてみましょう。

 

パートタイムで月収10万未満、フルタイムで13万~20万が現状です。これでどうやって就職するんだ!!!!!

これ以上は私が住む地域では収入を得ることが難しいです。障害年金を受給されている方はそちらで補填して最低限度の生活を得ることが可能です。障害年金を得られないと生活は難儀すると思います。

家庭を持つ働き世代のパパ、ママさんは障害者雇用の収入では生計を立てることが難しい場合もある為クローズ就労も並行して探していくことをお勧めします。


職種についてですが、必ずしも自身が希望する仕事がある訳ではありません。希望と適正、給与を踏まえて妥協案を持ちながら選択してください。

私が希望していた営業、販売など人と関わる仕事は障害者求人ではありませんでした。

















3. 企業が求める障害者像(私の私感)


企業が求める障害者は身体障害者知的障害者精神障害者の順番になり残念ながら精神障害者は敬遠されがちです。

求人には詳細を明記されませんが多くの企業では精神障害者を採用をする企業は少ないと思います。それは障害が目に見えにくい、勤怠が安定しない、休職が多いなどでデメリットが多いためだと思われます。

















4. 就職を勝ち取るまでに行うこと


精神障害者が企業から内定をもらうことは非常に難しいです。クローズ就労の方が採用されるまでのハードルが低いと思います。

企業が求める人材の中で精神障害者は後手に回りやすい為それなりに対策を練らないと面接まで辿りつけません。

そこで自分の特性、配慮事項などナビゲーションシートに記載し履歴書と一緒に郵送すると良さそうです。ナビゲーションシートは就労移行支援スタッフやキャリアコンサルタントと相談して作成すると良いでしょう。

※キャリアコンサルタントは就労移行支援事業所に在席している場合が多いです。

 

また配慮事項などを中心に書いてしまいがちですが自分の得意分野を記載することも必要です。得意の定義は定型発達と互角に渡り合えることです。

主観ですが企業が精神障害者を採用する基準(フルタイムの場合)は

 社会人としての常識、健康管理がしっかり行えること。
 自分の特性などしっかり理解し的確に伝えられること
 これまで職業経験があり一般就労で勤務される方に近いレベルで仕事が行える、または実績がある。
 コミュニケーションがしっかりとれること。

正直企業が求めるレベルが非常に高いと思います。作業所などは別としてフルタイムで働く場合、それなりのスキルを求められることが多いようです。

 事務職→電話応対、紙ベースのデータ処理、集計、給与計算、女性同士の人間関係
 製造職→決められた作業を円滑に行う。手先が器用で動きが速い。
 配送→事故を起こさず正確に車の運転が行える。急な予定変更に対して柔軟に対応できる。

どれも高いスキルが求められると思いますがこれが現状です。勿論合理的配慮を受けることや作業量が少ない求人もありますがそれらはパートタイムが多く稼げません。

これらの現状を踏まえて自分の特性、凸凹を理解したうえで強みを活かし就職活動を行うことをお勧めします。

5. 面接で聞かれること



面接では必ずと言って良いほどネガティブワードを聞かれます。それも表現を変えて複数回聞かれる場合もありますので感情的にならず大人な対応を心がけてください。

面接官はあら捜しをして居る訳ではなくあなたの事を理解したいと捉えた方が良いです。 マイナスな質問もすべて誠実にプラスにして返答すると印象が良いです。企業は障害者を採用するにあたり少なからずナーバスになっています。

面接ではしっかりご自身の強みもお伝えするとよいです。完結に採用担当者に興味を持って頂けるようにです。

はやての場合私の強みは『行動力、コミュニケーション、探究心です。営業の経験もありこの3つは自信があります!』とお伝えしました。

またキャリアコンサルタントが利用できる場合同行していただくと企業側にとっても安心で良いです。採用後も両者の間に入って中立の立場で対応してくれます。(キャリアコンサルタントの力量による。)










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6. 採用された後


入社までの支度、合理的配慮事項を含め企業と交渉をしてください。その際もキャリアコンサルタントを利用しましょう。

入社後、仕事に慣れるまでは上司と面談を行い細かく体調や業務の確認を行った方が良いです。
上司やスタッフとは仲良くしたいですね。

相手に寄っては障害に対して先入観を持たれ差別を受けることもあると思います。残念ですがそういった事もあります。それらは当然のことだと考え半年、1年かけて仕事で信用を積み重ねて信頼を得ると良いです。

 

 

自分の体、心に無理せず障害者雇用のメリット(合理的配慮)を活かして働くことが大切だと思います。

 

 

7. 最後に


これまでネガティブな事を書いてきましたが勿論メリットもあります。両者を天秤にかけ折り合いをつけて働くことが大切です。クローズ就労で働くことも良いことだと思います。

得意なことを活かし、薬を服用しながら働かれている方も沢山います。ご自身によって一番良い方向で仕事を探されると良いです。

就職活動は自分で行うしかありません。就労支援のスタッフやキャリアコンサルタントもアドバイスはくれますが、最後は自分です。

主体的に行動し積極的に情報を集め、勉強をした人の方が当然採用のチャンスは増えると思います。

私は発達障害にあると言われる凸の部分が少なく就職活動に苦戦しましたが秀でている能力がある皆様は障害者雇用では重宝されるはずです。

まだまだ発達障害の理解が少なく誤解されることも多く採用に躊躇される企業も多いですが近い将来企業の見方も変わるはずです。

発達障害者が企業で活躍され企業側より欲しいと言われる日がくると嬉しいです。

就職活動と平行して福祉サービスや障害年金などを利用し就職をプラスに活かすのも良いと思います。就職活動を行うには落ち着いて生活ができる状態でなければなりません。その為に支援者や公的サービスを利用しましょう。

就労支援事業所に通いながらお仕事探しは大変だと思いますが頑張ってみてください。 貴方の活躍を応援します。